研究者らは、地球から約20万光年に位置する超新星1E 0102.2-7219から放出された物体の形状や速度、動きの方向性を研究することでこうした結論に達した。超新星の残骸は一連の古代の宇宙の出来事を明らかにするために研究者らによって調査されている。
爆発した星は、天の川の衛星銀河である小マゼラン雲に属する。ハッブル宇宙望遠鏡の画像では、青色に染まったガスの流線が地球に向かって移動しており、一方で赤色の流線は地球から遠ざかっている。研究者らによると、ガス塊の平均移動速度は時速320万キロメートルとなる。
ハッブル宇宙望遠鏡の画像のアーカイブの研究者らは、もっとも大きな22の塊の動きを逆方向に辿ることで爆発の推定場所を明らかにした。また、研究者らはこの超新星の年齢も算出した。
この爆発による光は1700年前のローマ皇帝の衰退時に地球に到達したが、それを見ることができたのは南半球に暮らす人たちだっけだったことが判明した。しかし、この宇宙の出来事に関してはいかなる記録も残っていない。