イスラエルのテレビ局「21」によると、ジョー・バイデン氏の顧問が同氏に代わってイランとの核合意の復活に関する対話を開始したという。
ロイター通信によると、ロウハニ大統領は、「ボールは今、米国側のピッチにある。米政権が2015年のイラン核合意に復帰すれば、我々も合意の下で義務を完全に履行する」と述べている。
さらにロウハニ氏は「ドナルド・トランプ米大統領の政治キャリアは終わり、イランに対するトランプ氏の『最大限の圧力』政策は完全に失敗した」と述べた。また、「トランプ氏は死んだ。彼の政治キャリアは終わった」とイラン政府の会議で語り、トランプ氏を「暴君」と呼び、トランプ氏の退任を「天の恵み」と評している。
イランは2015年、国連安全保障理事会の常任理事国5カ国とドイツとの間で包括的共同行動計画(JCPOA)に署名した。この合意は、イランの核プログラムの制限と、対イラン国際制裁の解除と引き換えに武器の売買を一時的に制限することを暗示していた。2018年、ドナルド・トランプ米大統領はJCPOAから離脱し、米国の対イラン制裁を復活させることを決定した。その後、この合意は事実上消滅した。