2020年夏の専門家予測では、2020年末までに世界全ヵ国の債務は世界のGDPの101.5%に達する見込みだった。比較のために示すと、パンデミック前の予想ではこの数値は84%だった。
IMFの発表では、2020年に人命救助、パンデミックが消費、生産へ及ぼす影響の緩和のために世界各国が行った財政支援額は14兆ドル。「収入減を呼んだ経済後退の他にこうした救助策が公的債務や赤字予算の増大を招いた」
専門家らは「最も不足、債務が増大したのは高度経済国で、次が市場が形成されつつある国、中程度の収入の国、収入レベルの低い途上国の順」と説明している。
IMFの評価では2021年、世界150か国で国民ひとりあたりの収入は2019年の水準よりも下がる。2020年から2025年の生産部門の損失総額はパンデミック前の予測レベルに比較して22兆ドルと予測されている。また今年の世界経済の成長予測は5.5%。