ズベロフスキー氏は、「空間における調整能力を失うというのはよくあることです。例えば、30年前から通っていたお店がどこにあるのか忘れてしまうということです。もう1つの兆候としては、言葉を忘れ始めたり、言葉を不適切に使うようになった場合です。あるいは、なにかの言葉を口にしても、それが何を意味しているのか忘れてしまったと告白するケースも兆候の1つです」と語っている。
同氏は、こういった場合には早急に医師の診察を受ける必要があると述べている。
さらに、高齢者が社会的に活動することはメンタルヘルスが良好であることを示しているという。
ズベロフスキー氏は以下のように説明している。
「(高齢の)親戚が私たちの生活に興味を持っていて、私たちが何か間違った生活を送っていると判断すると、強く反対したり、批判したり、叱ったりします。これらは、その親戚の精神面・心理面の状態が良好であることを示しています。しかしこれには1つの例外があります。その親戚が私たちに何かについて質問して、私たちから聞いた答えを忘れてしまう場合です」
同氏によると、高齢の親戚が聞いた答えを忘れて常に何度も質問する場合は、アルツハイマー病発症の第2段階の兆候かもしれないという。この段階では、本人はまだ周囲の人々のことに興味を持っているものの、聞いた答えを覚えることができなくなっている。
関連記事