モスクワのスクリフォソフスキー救急医療研究所に63歳の女性が重態で入院となった。非常に危険な状態であったが、体調が著しく悪くなるまで女性は長期間、医者にかかることはなかった。
CTスキャンの結果、彼女は肺の状態が非常に悪いことが明らかとなった。事態の改善に医師は3週間を必要とした。集中治療と状況の安定化が求められ、今後は集中治療室から病室へ移動することとなった。
女性には高気圧酸素治療が行なわれた。気密室での5回の治療セッションの後に、酸素補給の必要性はなくなった。報告では、マスクを通じた酸素注入や高精度酸素補給よりも高圧酸素療法は効果があったという。同研究所はロシアではじめてコロナウイルスの後遺症の治療として高気圧酸素治療が実施された医療機関となった。
2ヵ月後を経て彼女は退院の準備をしている。