研究者らによると、医療施設で新型コロナウイルス患者と密接に接触していた医療従事者370人のうち96%が、感染後の9ヶ月間抗体が体内に残っていたという。この医療従事者の3分の2は、新型コロナの「記憶細胞」、つまり細胞性免疫を発達させていたことが分かった。
研究者らによると、抗体や細胞性免疫は間接的な指標であるのに対し、PCRスクリーニング検査は直接的な指標になるという。
研究者らは、新型コロナに再感染した人は、すでに獲得した免疫がその症状を和らげることができるものの、本人自身は健康だと思っていてもウイルスの運び屋になっている点を強調している。
今回の研究では、抗体を持っている340人のうち、再感染率は1%未満であることが分かった。このため研究者らは、再感染のリスクは極めて低いと結論づけている。