ボイコットの原因はワールドカップの施設内で労働者の死亡が後を絶たないこと。ガーディアン紙の報道によれば、カタールでは過去10年におよそ7000人の移民労働者が死亡している。
ドイツのサッカーファンの団体「PROFAN」は公式サイト上に次のような呼びかけを発表した。
「6年前の段階ですでに移民に対する条件が極めて差別的で危険なことが指摘されていた。移民は完全な搾取の条件でわずかな金銭した稼げないだけではなく、安全も守られておらず、過酷な生活条件を余儀なくされるだけでなく、人権も存在していない。雇用者の許可なく、祖国に戻ることもかなわないと言われている。
カタールが人権を擁護していない事実は弁解の余地はない。単にワールドカップに参加することだけでも、これはカタール側に加担していることになる。我々はDFBに対し、ワールドカップ参加拒否を呼び掛ける。数千人もの移民が死んだ墓場でサッカーの豪華な祭典に参加すれば、モラルと尊厳といった概念に終止符を打つことになってしまう。」