同大学の研究者らが気候変動モデルを数種類調べたところ、熱帯地域の年間平均気温が1.5度上昇すると35度に達する可能性がある。研究者らは、この温度は人体が適応できる限界であると結論づけている。
研究者らは今回、発汗を考慮した上で人体の内部温度がどうなるかを示す「湿球温度計」を利用して計算を行った。また、汗などの気化による冷却効率は、空気の湿度に反比例することが分かっている。
これらを考慮した結果、北緯20度から南緯20度の間に位置する国に住む人々は、気温が35度以上の環境に耐えることができず、熱中症にかかり、将来的には絶滅する恐れがあることが今回明らかになった。