欧米など海外の研究で、精神疾患や知的障害のある人は、新型コロナウイルスの感染リスクや死亡リスクが他の人に比べて高まることが報告されている。そのため、日本精神神経学会から優先接種の対象に加えるよう要望されていた。
昨年12月の専門家部会では、医療従事者と65歳以上の高齢者へ接種を行った後、基礎疾患がある人に優先的に接種する方針を固めていた。基礎疾患にはがんや糖尿病、呼吸器疾患などが含まれており、精神疾患や知的障害は該当しなかった。
厚生労働省によれば、新たに対象になるのは、精神疾患で入院中の患者のほか、精神障害者保健福祉手帳や療育手帳を保有する約210万人。これにより優先接種の対象となる人は約1030万人になった。
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