レイモンド・シェファーさんは戦後、プラント製造メーカーに就職し、数十年間、勤務した。その間に、昔、シェファーさんが通っていた高校は1959年に廃校となってしまった。
シェファーさんの友人らの話では、シェファーさんは学校を卒業できなかったことをとても残念がっていた。シェファーさんと一家と親しい、友人のシンシアさんはシェファーさんがよく「学校の卒業証書は欲しかったなぁ。でも俺はあまりに頭が悪いあからなぁ」とぼやくのをよく聞いていた。シンシアさんは友人のこの弁は違うと考えていた。シェファーさんは「家計を助けようと学業を放棄していた」ことを知っていたからだ。
シェファーさんの友人たちが学校の指導部と話をしたおかげで学校側はシェファーさんを卒業生として認めることに同意した。シェファーさんのために特別な式が用意され、名誉の卒業証書と記念メダルとが渡され、式服のマントと帽子が贈られた。式には友人、家族のほか、学校に通う学生らが集まり、オーケストラが演奏した。
Raymond Schaefer, 96, decided to serve the United States during World War II instead of graduating high school.
— Jason Arndt (@thejasonarndt) March 19, 2021
But today, @WaterfordUnion, Wolverine band members and school officials gave him a graduation ceremony. Superintendent Lucas Francois presents him an honorary diploma. pic.twitter.com/0IGk07d2P0
卒業式でデン・フォスター学長は「レイモンドさんが働いたのは自国のためだけではありません。全世界のためにも働いたのです」と述べた。シェファーさんは式でこの日を「ずっと待っていた」こと、自分にとってこれは「とてもとても大事なこと」だったと語っている。
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