ナルィシキン氏は日露の善隣関係を発展させる基礎になりうるのは共に歴史の意味付けを行うことだと指摘している。「残念なことに第2次世界大戦時に軍国主義を行った犯罪者らの行った真の懺悔は公式的な日本の政治文化の有機的な一部とはならなかった。」ナルィシキン氏はこう指摘し、ロシアは昔から日本をアジア太平洋地域の重要なパートナーとして、また日本国民は「繊細で善き民族」ととらえていることを強調した。
ナルィシキン長官は今日の日本で軍国主義的気運が高まっていることについてはその源は日本の伝統文化ではなく、米国からの圧力に探すべきだとして、次のように語っている。「戦後の平和主義路線をよしとしない影響力の大きい勢力は未だに存在している。自国の過去の教訓に学ぶことを拒否し、米国の庇護のもとにより攻撃的な外交政策を呼び掛け、アジア太平洋地域の安定を全く促そうとしていない。」ナルィシキン氏はこう述べる一方で、ありがたいことに日本の国内からは「ほかの、より賢明な声」も聞かれると指摘した。
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