プシェニチナヤ氏は「耳の閉塞感とそれによる聴力の低下は、新型コロナ患者の18〜23%に見られる。しかし症状は可逆的なものであり、特殊なものではない」と述べた。また、回復後数週間にわたり、後遺症として1.5〜2%の割合で、なんらかの症状が残る場合があるとも指摘している。
プシェニチナヤ氏によれば、新型コロナへの感染後、突発性難聴になるケースが稀にあるという。はっきりした原因は分かっていないが、新型コロナウイルスなど、ウイルス感染が引き金となっている可能性があると考えられている。
プシェニチナヤ氏は、「重症化した場合に聴覚中枢に低酸素状態が引き起こされること、また治療薬がそれを悪化させる可能性があることなどが考えられている。患者が救命センターなどで長期にわたり治療を行なっている場合、見逃されやすい症状である」と指摘した。
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