宇宙本部の発足は「ドイツ連邦軍の未来の主たる状況」と題し、2021年5月に提出された書面にその構想が記されていた。発足式に出席したアンネグレート・クランプ=クレンバウアー独国防大臣は次のように語っている。
「我々の福祉と安全はかなりのレベルで宇宙空間に依拠している。ドイツの民間および軍事人工衛星は資源であり、これなしには立ち行かない。こうした状況はドイツのみならず、全世界に及ぶことになるだろう。宇宙はもはや宇宙飛行学が独占する領域ではない」
クランプ=クレンバウアー独国防大臣は、ドイツにとっては宇宙空間におけるオペレーションはすべて国防的性格を持つものに限定されると明言している。
「他国の例で、宇宙では他国の能力を下げ、または損なうために攻撃的に行動できることが示されている。これはドイツおよびドイツ連邦軍には当てはまらない。我々は断固としてこれは除外する」
クランプ=クレンバウアー独国防大臣はまた、ドイツ今後もEU、NATOの枠内で米国、英国、仏とこの分野での直接的な協力を行っていくと指摘している。
関連ニュース