クルィヌィチさんは、スイス連邦工科大学ローザンヌ校の大学院生で、米国で開催されたサイバーセキュリティのコンペティションに参加した。
クルィヌィチさんは今回、人工知能を用いて、ほぼ同じ顔だが、肌の色、性別、年齢、体格だけが異なる人々の画像を作成した。クルィヌィチさんがそれらの画像を使って調べてみたところ、ツイッターのアルゴリズムは肌の色が濃い人の写真を排除し、若く、スリムで、肌の色素が薄い人の画像を重視していることが分かったという。ツイッター社はこのバグを修正すると明らかにしている。
ネットユーザーは2020年、ツイッターのアルゴリズムが黒い肌の人や黒い犬の画像を排除していることに気がついた。その後ツイッターは謝罪し、7月にはアルゴリズムに偏りがあることを証明できた人物に賞金3500ドルを支払うと発表した。そして今回、クルィヌィチさんがこの賞金を受け取ることになった。
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