ロシアと日本、紫外線宇宙望遠鏡を共同で製造することで合意

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ロスコスモス - Sputnik 日本, 1920, 04.09.2021
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ロシアの国営宇宙開発企業「ロスコスモス」と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、紫外線宇宙望遠鏡「スペクトルUF」を共同で製造することについて合意を締結した。ロシア科学アカデミー天文学研究所のミハイル・サチコフ副所長が、リアノーボスチ通信に対し明らかにした。
JAXAモスクワ事務所の和田理男所長は、2021年2月に、リアノーボスチ通信からの取材に対し、「ロスコスモス」との間で、太陽系外惑星の観測を目的とした紫外線宇宙望遠鏡「スペクトルUF」の共同開発の可能性について協議を行なっていることを明らかにしていたが、その時点では合意の締結には至っていないとしていた。
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取材に対し、サチコフ氏は、「日本は2021年から正式にプロジェクトに参加している。ロスコスモスとJAXAの間では、日本がロシアの天文学研究所と宇宙研究所と共同で、太陽系外惑星の大気の研究を行う分光器を製造するとの合意文書が締結された」と述べた。
天文物理観測所「スペクトルUF」は、地上の望遠鏡では観測できない紫外線スペクトルの領域を観測することを目的としたもの。「スペクトルUF」は、その性能から、米国のハッブル宇宙望遠鏡に近いものとされている。この観測所の助けを借り、研究者らは初期の宇宙、星の形成、銀河の進化、ブラックホールへの物質の落下プロセス、惑星、太陽系外惑星、彗星の大気などを研究することになる。
直径1.7メートルの反射鏡(主鏡)を備えた宇宙望遠鏡には、高解像度のスペクトルを取得するための高解像度および低解像度の分光器と紫外線領域での高品質の画像を作成するためのカメラが装備される。日本は太陽系外惑星の観測を目的とした紫外線分光器を製造する。
「スペクトルUF」は、2025年以降、ボストチヌィ宇宙船発射基地より、打ち上げ用ロケット「アンガラA5M」を使って打ち上げられる。
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