米国が提唱 ロシアと中国と共に世界を再分割

米上院 - Sputnik 日本, 1920, 14.10.2021
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米国と世界全体の安全を守るために、米国政府は国際舞台での戦略を再考する必要がある。米誌『National Interest』の評論家、デビット・パイン氏が指摘した。
同氏によると、多くの政治家は、米国がまだ覇権を握ることができると確信しているが、実際には、そうした態度はロシアと中国の協力を強めるだけであり、米国は、紛争ぼっ発の場合、2つの軍隊と戦闘を遂行することは不可能だという。このことは、米国政府が最強の超大国であると認識されるべきであるという、一極集中型の世界という悪名高い考え方を放棄することについて十分に考えるよう提起している。パイン氏は、その代わりに、「戦略的抑制」というコンセプトを堅持する必要があると指摘する。
アメリカ軍人 - Sputnik 日本, 1920, 13.10.2021
「すべての国を相手にした戦争」 アジア戦略を変更した米国
パイン氏によれば、海外での米軍のプレゼンスの減少は、ロシアと中国の両政府が歩み寄るという流れを弱めることになる。無意味な作戦の代わりに、米国は、すでにロシアと中国に追い抜かれている戦略的技術分野での近代化に取り組む必要がある。また、外交、特に勢力圏の分割について合意する可能性についてさらに注意を払う必要がある。パイン氏は、同様の合意が1945年のヤルタ会談の際に署名されているが、それは大きな成功をおさめたと補足した。
それにもかかわらず、パイン氏は、こうした条約の下で、米国政府は西半球全体や欧州西部、日本、オーストラリア、ニュージーランドを含めた最大の勢力圏を獲得するべきであると強調した。旧ソ連諸国とセルビア、イラン、イラク、シリア、リビアはロシアの影響下にある。中国は、北朝鮮や台湾、パキスタン、アフガニスタンに、また、東南アジアやアフリカの「マルクス主義」諸国に影響を与えている。パイン氏は、こうした合意はかねてからの論争に終止符を打ち、世界的紛争のリスクを最低限に引き下げると結論付けた。
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