米国で覚せい剤による中毒死、コロナ禍の1年で28.5%上昇=米CDC

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覚せい剤の過剰摂取による中毒死は米国でパンデミックの間に28.5パーセント上昇し、死者数は初めて10万人を上回った。米疾病対策予防センター(CDC)の発表で明らかになった。
CDCによると、2020年4月からの2021年3月の間で米国では覚せい剤の過剰摂取により10万306人が死亡した。10万人を突破したのは統計開始以来初めて。2018年は6万7700人、2019年は7万7000人で上昇傾向にあったものの、このコロナ禍で急速に死者数が増加した。
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米紙ワシントン・ポストによると、死者数増加の背景にはパンデミックによる経済的、心理的影響の他、住居問題があるという。さらに米国では合成オピオイド「フェンタニル」の中毒により、1年間で6万4000人が死亡した。
先に合衆国政府は麻薬性物質、オピオイド化合物のエピデミックと依存症が危機的状況にあると表明していた。オピオイド化合物の流行は1990年代末に始まった。オピオイド化合物は依存性が高いものの、製薬会社の圧力により、そのデータが隠ぺいされてきた。その結果、鎮痛剤としてオピオイド化合物が日頃の処方箋で処置されていたという。オピオイド鎮痛薬への依存はやがて覚せい剤への依存に繋がっていったと考えられている。
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