英国人、経済混迷で葬儀代も節約

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英国では一風変わった葬儀サービスが人気を博している。それは儀式でのみ使用する「装飾用」の棺のレンタルである。これは、英国の多くの市民が経済面でかなり深刻な困難を抱えていることによるもので、多くの人々が家族や親族の告別式を執り行うための棺を購入することができないのだという。サン紙が報じた。
記事では、経済危機は死後も英国人を苦しめていると指摘されている。財政的に苦しい家族を救うため、葬儀会社は葬儀の費用を大幅に下げられるオプションを提供している。記事によれば、遺族らは葬儀と埋葬のときだけ使用する「装飾用」の棺のレンタル代だけを支払えばよいという。サン紙によれば、これにより葬儀代をかなり安く抑えることができ、棺を購入した場合の葬儀費用が平均750ポンド(およそ10万2,600円)に対し、棺をレンタルした場合だと250ポンド(およそ3万4,200円)で済む。葬儀が終わった後、遺体は段ボール製あるいは木製の箱に移し替えた後、埋葬または火葬するとのこと。
葬儀会社の代表は、「結婚式などの儀式ではさまざまなものがレンタルできるのだから、葬儀でもレンタルできるのではないか」と述べている。
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一方で、英国の人々の間では、反対意見もあるという。「装飾用」の棺のレンタル業者は、遺族に数千ポンド節約させることができるが、それによって道徳的な問題が生じるからである。つまり、この世を去った愛する家族をしっかりと閉じられた棺に納めることができなかったということに遺族は納得しなければならないということである。
新型コロナウイルスのパンデミックや世界的な格差の拡大、食料価格の高騰により、今年2022年に全世界で、2億6,300万人超が極度の貧困状態に陥る可能性があるというニュースは「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
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