故人をコンポストで分解 米国でユニークな環境対策

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米カリフォルニア州で一風変わった地球温暖化との闘いが始まろうとしている。その手法とは、亡くなった人の遺体をコンポストで処理するというものだ。伝統的な埋葬方法には合致しないものの、環境や家計にとってはやさしいとして注目されている。英紙「ガーディアン」が伝えている。
同紙によると、カリフォルニア州知事はこのごろ、2027年から従来の土葬や火葬の代わりに遺体をコンポストで処理することを認める法律に署名した。これは土壌の中などで遺体を自然に分解する方法だ。同州の政治家たちはこの遺体の埋葬方法は、火葬などと比べて大気への有害物質の排出を抑え、気候変動や海面上昇の速度を鈍化させるとみなしている。
新しい環境テクノロジーによる遺体の処理方法は次のとおりだ。遺体をスチール製の箱に木くずや花などの生分解性材料と一緒に入れる。箱には通風孔が備え付けられており、微生物やバクテリアを活性化させる。1~2カ月後には分解が終わり、文字通り「土に還る」というわけだ。
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このうえ、故人をコンポストで処理するのは従来の埋葬方法に比べて、ずっと経済的だという。2021年に米国の葬儀社団体が行った調査によると、通常の埋葬では平均7848ドル(112万円)かかるのに対し、コンポストの場合は約4000ドル(57万円)となっている。
これまでに、フランスではモンブラン登頂を目指す登山家らに巨額のデポジットの支払いを求めることを決めた。このデポジットは登山者に不測の事態が起きた際に救助活動を組織し、死亡した際は埋葬費用も賄うために要求されるという。
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