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ノーベル賞、2日から発表 今年注目の日本人は
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今年のノーベル賞ウィークが始まる。2日から9日にかけて生理学・医学賞、物理学賞、化学賞、文学賞、平和賞、経済学賞の順で発表され、授賞式は12月に行われる。ここでは今年、日本人で受賞が期待される注目候補をまとめる。 2023年10月2日, Sputnik 日本
2023-10-02T18:21+0900
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生理学・医学賞2日に発表される生理学・医学賞では、日本の各メディアから多くの日本人候補者の名前があがる。なかでも注目度が高いのが、細胞内の異常なタンパク質を修復したり分解する「小胞体ストレス応答」の仕組みを解明した京都大学の森和俊教授や、脳から分泌される「オレキシン」という物質が睡眠の制御を行っていることを発見した筑波大学・国際統合睡眠医科学研究機構の柳沢正史機構長となっている。また、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)の研究で知られる東京都医学総合研究所の長谷川成人脳神経科学研究分野長も有力候補の1人とされている。物理学賞物理学賞で各メディアが候補に挙げるのは、理化学研究所の十倉好紀創発物性科学研究センター長。消費電力が少ないコンピュータ用記憶媒体の開発につながるとされる金属化合物の特徴を解明した。また、電気抵抗がゼロになる超伝導現象が鉄を含む物質で起こることを発見した東京工業大学の細野秀雄栄誉教授も注目されている。これは電力ロスのない新世代の送電線の開発につながると期待されている。数百億年間で1秒も狂わないほどの「光格子時計」を作った東京大学の香取秀俊教授の名前もあがる。化学賞東京大の菅裕明教授は「特殊ペプチド」という医薬品候補物質の合成技術の開発、同大の藤田誠卓越教授は分子同士が自ら結びつく「自己組織化」の研究が、それぞれ注目されている。酸化チタンの性質を研究し、有害物質の分解に利用される「光触媒」実用化に道を開いた東京理科大学の藤嶋昭栄誉教授も有力候補となっている。文学賞文学賞では毎年有力候補として国内外で呼び声の高い作家の村上春樹氏が、日本人の中で第一候補となっている。今年こそ受賞できるのか、注目が集まっている。また、ドイツ在住で日本語とドイツ語両方で小説を執筆している多和田葉子氏の名前もあがる。多和田氏は1993年の「犬婿入り」で芥川賞を受賞した経験もある。関連記事
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ノーベル賞、2日から発表 今年注目の日本人は
2023年10月2日, 18:21 (更新: 2023年10月5日, 16:11) 今年のノーベル賞ウィークが始まる。2日から9日にかけて生理学・医学賞、物理学賞、化学賞、文学賞、平和賞、経済学賞の順で発表され、授賞式は12月に行われる。ここでは今年、日本人で受賞が期待される注目候補をまとめる。
2日に発表される生理学・医学賞では、日本の各メディアから多くの
日本人候補者の名前があがる。
なかでも注目度が高いのが、細胞内の異常なタンパク質を修復したり分解する「小胞体ストレス応答」の仕組みを解明した京都大学の
森和俊教授や、脳から分泌される「オレキシン」という物質が睡眠の制御を行っていることを発見した筑波大学・国際統合睡眠医科学研究機構の
柳沢正史機構長となっている。また、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)の研究で知られる東京都医学総合研究所の
長谷川成人脳神経科学研究分野長も有力候補の1人とされている。
物理学賞で各メディアが
候補に挙げるのは、理化学研究所の
十倉好紀創発物性科学研究センター長。消費電力が少ないコンピュータ用記憶媒体の開発につながるとされる金属化合物の特徴を解明した。
また、電気抵抗がゼロになる超伝導現象が鉄を含む物質で起こることを発見した東京工業大学の
細野秀雄栄誉教授も注目されている。これは電力ロスのない新世代の送電線の開発につながると期待されている。数百億年間で1秒も狂わないほどの「光格子時計」を作った東京大学の
香取秀俊教授の名前もあがる。
東京大の
菅裕明教授は「特殊ペプチド」という医薬品候補物質の合成技術の開発、同大の
藤田誠卓越教授は分子同士が自ら結びつく「自己組織化」の研究が、それぞれ注目されている。酸化チタンの性質を研究し、有害物質の分解に利用される「光触媒」実用化に道を開いた東京理科大学の
藤嶋昭栄誉教授も
有力候補となっている。
文学賞では毎年有力候補として国内外で呼び声の高い作家の
村上春樹氏が、日本人の中で第一候補となっている。今年こそ受賞できるのか、注目が集まっている。
また、ドイツ在住で日本語とドイツ語両方で小説を執筆している
多和田葉子氏の名前もあがる。多和田氏は1993年の「犬婿入り」で芥川賞を受賞した経験もある。