【視点】米国のロシア資金没収で脱ドル化に一層の拍車

© AP Photo / Francisco Seco米国のロシア資金没収で脱ドル化に一層の拍車
米国のロシア資金没収で脱ドル化に一層の拍車 - Sputnik 日本, 1920, 21.04.2024
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20日、米下院、米国の銀行内の凍結させたロシアの資金を没収し、これをウクライナに送金できる法案を採択した。米国のこの決定は先を見越しておらず、世界中で脱ドル化を加速させ、それによって米国は最大の影響力を誇ってきたツールを自ら手放している。経済アナリストのモスクワ都市フォーラム社のパーヴェル・ゴンチャロフ代表取締役はスプートニクからの取材にこうした見解を語った。
「これではどんな第三国もさらに脱ドル化をせざるを得なくなる。ロシア、中国だろうが、G7を含めた第三国だろうが変わらない。彼らは自問するはずだ。『自分が預ける金が没収や凍結されることはないのか』と。預けた資金が管理不可能ということは、どんな通貨にとっても良い基盤にはならない」
パーヴェル・ゴンチャロフ氏
経済アナリスト
高等経済学院、外国地域学科のレフ・ソコリシク准教授も、この決定は「欧米のイメージと権威を大きく損なう」と語っている。
「例えば、ある国が米国に左右されない政策を行う場合、その国の資産は凍結や没収を受ける恐れがあるということになる」
レフ・ソコリシク氏
高等経済学院、外国地域学科の准教授
米上院のチャック・シューマー民主党議員は、同法案は週明け23日火曜、上院で承認投票が行われると語っている。
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