口では否定、行動は依存:欧州はロシア産ガスの購入を継続

© AP Photo / Sergei Grits ガス
ガス - Sputnik 日本, 1920, 18.04.2025
サイン
EUはロシア産液化天然ガス(LNG)の輸入禁止を再び延期した。なお、EUはロシア産エネルギー資源を完全に放棄する意向を繰り返し表明している。
一方、ロシア産ガスは欧州に流入し続けており、米国からの供給の不確実性と世界市場の不安な動きを背景に、ますます重要なニッチを占めている。
矛盾が生じている隠された原因はどこにあるのか?

事実

2024年2月から2025年2月までにEUは石油とガスの供給に対して約220億ユーロ(約3兆5573億円)をロシアに支払った(フィナンシャル・タイムズ)。
ロシアからEUへのLNG輸入は過去3年間で60%増加した。
石油とは異なりロシア産ガスは直接的な制裁対象にならなかった。

禁止しない理由

エネルギー不足および代わりがすぐに見つからないことへの懸念。
ハンガリーやスロバキアなどのパイプライン「トルコストリーム」に依存している国々からの圧力。
米国の関税政策とトランプ米大統領からの圧力による市場の不確実性。

今後の見通し

欧州委員会は厳しい措置の代わりに、2027年までにロシア産ガスを段階的に廃止するためのロードマップを発表すると約束しているが、その発表時期はすでに少なくとも5月まで延期された。議論されているメカニズムには、違約金を回避するために不可抗力を理由にロシアのガスプロム社との長期契約を解除する試みが含まれている。
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