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アリーナ・ザギトワ選手はわずか2年前にモスクワに引っ越してきたばかりだ。彼女の自立した新生活を支えているのは祖母であり、両親はイジェフスク市に残った。これがエテリ・トゥトベリゼ氏にはとても都合が良い。というのも、彼女には「両親は練習に介入しない」という鉄則があるからだ。
アリーナ選手は、シニア初シーズンに最も難しいプログラムを用意し、改めてフィギュアスケート界のトップの座を狙う覚悟を見せた。というのも、コンポーネントの難易度でも、その得点数でも、彼女の直近のプログラムはメドベージェワ選手のプログラムを越えていたのだ。
しかし、アリーナ選手は、メドベージェワ選手に倣っていることは認めるものの、彼女と競争する意志については否定している。ロシアのメディアへのあるインタビューでは、自分の好きな選手はそもそもフィギュアスケートの人間ではないと語っている。
Rスポーツのインタビューで彼女は次のように話している。「好きな選手?フィギュアスケートでは、たぶん・・・、思いつきません。練習ではエフゲニヤ・メドベージェワ選手に倣っています。好きなのは、アリーナ・カバエワ選手(編集注:新体操のオリンピック金メダリスト)です。」
最大のライバルとの関係は良好であり、数多くのツーショット写真やお互いに対する応援の言葉がそれを物語っている。
アリーナ・ザギトワ選手は次のように語った。「ジェーニャとは普通の友人のように付き合っています。彼女は私が聞いたことにはすべて答えてくれますし、応援してくれている部分もあります。」
振付師でトゥトベリゼ氏のアシスタントのアレクセイ・ジェレズニャコフ氏は次のように語っている。「もちろん、二人とも、表彰台の一番上に上がれるのは一人だけだということは分かっています。しかし、アリーナとジェーニャは礼儀正しい子たちです。いがみ合うことなく、一緒に練習しています。もし、いがみ合いが始まれば、コーチが必ず阻止します。幸い、そのようなことは起こっていません。二人は仲良く付き合っています。」
しかし、良好な関係であっても、メドヴェージェワ選手とザギトワ選手が今シーズン、氷上で最も面白い最高の戦いを見せてくれることは間違いない。