超音速ミサイル搭載のロシア巡洋艦 米空母にチャンスはなし 露軍事評論家

ロシア人軍事専門家のアレクセイ・レオンコフ氏が、地対空ミサイルS-500、超音速対艦ミサイル「ジルコン(ロシア語読みはツィルコン)」搭載のロシアの巡洋艦について、これが「米空母群の脅威となる」とする西側の報道についてコメントを表した。
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独「シュテルン」誌は先日、ロシア艦隊の主力となっている「カリブル」ミサイルのS-500システムおよび、巡洋艦「アドミラル・ナヒモフ」、「ピョートル・ヴェリーキー」への搭載が準備されている超音速対艦ミサイル「ツィルコン」についての記事を掲載し、その中でS-500は宇宙空間でのミサイル迎撃も可能であり、「カリブル」ミサイルの射程距離は2500キロにも達すると記した。

ロシア巡洋艦

「シュテルン」誌は特に「ツィルコン」に主眼を置き、音速の6倍のスピードで飛行し、射程範囲をおよそ600キロと記したことから、軍事専門家らの間では「ツィルコン」はすでに「空母マーダー(殺戮者)」の異名を得ている。レオンコフ氏は、西側マスコミはこうすることで「何の根拠もなくロシアの脅威を世論にあおろうとしている」との見方を示している。

ロシア巡洋艦

一方で、レオンコフ氏は「シュテルン」誌の記述は事実には即しており、ロシアは実際に新型兵器で巡洋艦「アドミラル・ナヒモフ」、「ピョートル・ヴェリーキー」の刷新を図っており、これに肩を並べる兵器を米国は保有していないと指摘している。

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