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同機の運用開始は1977年。空軍は当初、「A-10」に対して懐疑的だった。ほぼ同時期に運用を始めた「未来」の戦闘機「F-15」や「F-16」を前に、同機はあまりに低速で脆く、鈍重であった。しかし湾岸戦争での空爆「砂漠の嵐作戦」で「A-10」は成果を収め、戦闘上の利点を納得させる。
軍によると、貧相な「A−10」150機ほどが7ヶ月でイラクの装甲車3000台以上を破壊。反撃により撃墜されたのはわずか7機だった。
有名なソ連の攻撃機「SU-25」の初飛行は1975年2月22日で、今に至るまで20カ国以上の軍に採用されている。信頼性が高く強力で高い耐久性を持つ同機はすぐさまパイロットに愛された。SU-25の売りは防御力だ。操縦席が10〜24ミリチタン合金の装甲で覆われている。アフガニスタンでのソ連の軍事作戦でSU-25は、胴体に100個以上の穴を空けながらも戦闘任務完了後に基地へと帰還することもあった。
アフガニスタン紛争こそが「SU−25」に第2の非公式のあだ名「空飛ぶ戦車」を与えたのだ。
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重装備のSU-25やA-10と比べると、ブラジルの軽い攻撃機「エンブラレル」は真剣に見えず、訓練飛行機に似ている。実際にそうなのだ。それこそが同機の当初の役割だった。だが、1999年6月2日に初飛行を果たしたエンブラレルは改良され、麻薬カルテルとの戦いのためラテンアメリカ諸国で用いられるようになった。
エンブラレルは反ゲリラ機と頻繁に呼ばれるようになった。米空軍はアフガニスタンでの対タリバン作戦に用いるため同機を最大200機購入する計画だ。
ドイツのドルニエ社とフランスのダッソー社が開発した軽ジェット戦闘機「アルファジェット」は1997年に運用を開始し、今に至るまで14カ国で採用されている。
アルファジェットの特色は高い機動性と、機体の軽さに見合わない2.5トンもの最大積載量だ。この積載量により、この軽攻撃機は非常に多くの兵器を搭載できる。
このため同機は様々な任務を遂行できる。アルファジェットの多彩な兵器は地上部隊を空からサポートし、敵が物資や弾薬を運搬する可能性を奪うだけでなく、偵察や後方部隊の標的への攻撃を可能にする。