米企業、3Dプリンター製エンジンのロケットで人工衛星3基を軌道投入に成功【動画】

米宇宙ベンチャー企業「ロケットラボ」が、3Dプリンターで印刷したカーボン素材のエンジンを持つ超軽量キャリアロケット「エレクトロン」の打ち上げに成功した。「Spaceflight101」が報じた。
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ロケットは現地時間21日14時43分、ニュージーランド・マヒア半島にある同社の発射場から打ち上げられた。3つの人工衛星を軌道に投入。うち1基は宇宙からの地球の写真を取るベンチャー企業「Planet Lab」の依頼を受け、宇宙から地球の写真を撮影していく。残りの2基は「Spire」社のため天気図を作成する。

これは2度めの打ち上げ成功で、1度目は昨年5月に行われたが、軌道投入には失敗していた。

「エレクトロン」ロケットの重量は1万2250キロ。最大積載量は太陽同期軌道に150キロ、低軌道に225キロだ。ロケットには独自開発した、主に3Dプリンターで印刷されバッテリー駆動の低価格エンジン「ラザフォード」が搭載されている。エンジンコストの低下のおかげで、「エレクトロン」打ち上げにかかるコストはわずか500万ドル(約5億5000万円)。ロケットラボは年間50回の打ち上げを予定しており、将来的には年120回の打ち上げも考えている。

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