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コミュニケーションのための「共通言語」が見つかる

米ハーバード大学の研究グループは、音楽が異なる民族や文化の人々の交流のための共通言語として機能しうることを明らかにした。論文は科学誌『Current Biology』に掲載された。
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実験には60カ国から750人が参加。参加者は86の民族集団の音楽作品の一部を聴き、曲の目的は何なのか、子守唄か愛の歌か、宗教儀式や踊り、狩りのための音楽かを判断するよう求められた。民族集団には例えば、オーストラリアの狩猟民族やロシア北極圏のトナカイ飼育をする民族などがあった。

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実験結果は、異文化を知らなくても音楽の機能を正しく判別できるというもの。回答者の大半は簡単に子守唄や舞踊曲を認識。しかし、愛の歌と儀式で使われる「治癒効果のある」曲では判断に迷った。

総じて、結果は予想を超えており、チームはさらなる実験を決めた。新たな実験では、回答者は曲の分析を求められた。例えば、歌手の人数や演者の性別、音符の判別などだ。2つの実験は、「ジャンル」は多くの人々が用意に理解できる特徴を備えていることを示した。

一方チームは、実験に参加したのはネットユーザーであり、1つの同じ文化に属しているためテストをパスすることは難しくなかった可能性があるが、世界の人里離れた地域にする人々にとっては課題はより一層難しい可能性があると見る。この疑念を晴らすため、チームは西側文化を知らないボリビアのアマゾンに住む人から成るグループで実験を再度行う方針だ。

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