ドイツ自動車大手3社、人とサルを対象にした実験で非難される

ドイツの大手自動車メーカーをめぐる新たなスキャンダルが勃発した。きっかけはドイツの自動車大手フォルクスワーゲン、ダイムラー、BMWの3社が人間を使った実験に出資していたというニューヨーク・タイムズとシュツットガルト新聞の報道。
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2012年から2015年にドイツ西部アーヘンの大学病院で25人を対象にした実験が行われた。同意を得た25人の健康な人々に対してディーゼルエンジンの排出ガスに含まれる窒素酸化物の影響を調べる実験が数時間にわたって行われた。ドイチェ・ヴェレが伝えた。

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また数日前には、動物に対しても同様の実験が行われたことがわかった。米国の調査結果によると、サルに対してディーゼルエンジンの排出ガスの影響を調べる実験が行われたという。

これらの実験は、新たな浄化システムのおかげで現代のディーゼル車の排出ガスの毒性がより低いことを証明するために実施された。なおダイムラーとBMWは、サルを対象とした実験には関与していないと発表、フォルクスワーゲンはこのような実験が間違いであることを認め、謝罪した。

実験を行ったのは「運輸部門における環境と健康に関する欧州研究グループ(EUGT)」。EUGTは、フォルクスワーゲン、ダイムラー、BMW、そしてボッシュが設立、出資していた。なおEUGTは2017年に解散した。

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