金正恩氏、文大統領を北朝鮮に招待

金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪問するよう招待したと聯合ニュースが伝えている。このことについては、10日に青瓦台(韓国大統領府)で行われた会談時に、北朝鮮の高位級代表団から文氏に伝えられたものとみられる。
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これに対し文氏は、「しかるべき環境をともに整え、(この計画を)実現しようではないか」と応じた。

北朝鮮を訪問するようにとの招待は、金正恩氏の妹である金与正(キム・ヨジョン)氏によって口頭で伝えられたという。金与正氏は文大統領に、金正恩氏の親書を手渡したともされている。

親書は金正恩氏によって「朝鮮民主主義人民共和国国務委員長」の肩書で署名されている。また金与正氏については、特使として南を訪問し親書を手渡したとされている。

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会談開始を前に文氏は、代表団を歓迎するにあたって、平昌(ピョンチャン)五輪の開会式に出席した代表団のメンバーらが寒い天気が原因で辛い思いをしたのではないかと尋ねたとも報じられている。これに対し金与正氏は、「何もかもうまくいきました、大統領閣下。閣下が万事について気遣っていただいたお陰です」と答えたという。

文大統領は10日、北朝鮮からの代表団とソウルで会談した。代表団を率いるのは公式の国家元首である金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長。代表団のメンバーには金与正氏が含まれている。

代表団のレベルは朝鮮戦争休戦後で最も高いものとなっている。また、北朝鮮指導者の家族による韓国訪問も史上初めて。

文大統領は代表団と青瓦台で会談し、双方は握手を交わした。青瓦台に招待された代表団のメンバーには、李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長と崔輝(チェ・フィ)国家体育指導委員長が含まれている。

代表団は9日に韓国に到着、平昌五輪の開会式に出席したのち晩餐会に招待された。11日には訪問日程を終え帰国する。

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