飯舘村自殺で賠償命令 原発事故

東京電力福島第1原発事故による福島県飯舘村からの強制避難を前に自殺した大久保文雄さん(当時102歳)について、福島地裁は20日、東電に1520万円の支払いを命じた。共同通信が伝えた。
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訴訟では大久保さんの遺族3人が東電に対し、計約6千万円の賠償を求めていた。判決理由では、原発事故と自殺の因果関係を認定、「102歳と高齢だった大久保さんにとって、村に帰還できず最期を迎える可能性が高く、耐え難い苦痛を与えた」と指摘した。

読売新聞によると、原発事故に絡む自殺を巡る判決は3例目で、いずれも原発事故と自殺の因果関係を認定している。大久保さんは原発事故後も自宅で暮らしていたが、村に避難指示が出るとのニュースを見た直後、「ちいと長生きしすぎた」などと話し、翌朝に首をつって死亡しているのが発見されたという。

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