台湾で新たな地震 何に備え、危惧すべきか?

台湾東部沖で新たにマグニチュード5.6の地震が発生した。台湾の中央気象庁によると、震源は花蓮沖69.6キロ。建物の倒壊や負傷者、津波の可能性についての情報は記事執筆時点では届いていない。台湾ではすでに、2月初めに2度の地震があった。当時は花蓮県で17人が死亡、280人以上がけがをした。人口2300万人強の台湾はユーラシアプレートとフィリピン海プレートがぶつかる所で、地震活動が活発な地域にある。これほど大きな地震が頻発すると、当然不安を引き起こす。
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警鐘を鳴らし、強力な大型地震に備えるべきなのか?この問題について、モスクワ地球物理研究所のアレクセイ・リュブシン研究員がスプートニクに答えた。

リュブシン氏「おそらく、台湾の新たな地震は2月初めに起きた地震の余震だろう。余震は数週間続くこともあり、大地震のあとは数年間続くこともあり得る。驚くことではない。」

スプートニク:地震の強さは何によって決まるのか?

リュブシン氏「揺れの強さは海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む速度によって決まる。台湾の際の速度はおそらく、例えば日本とは違い、それほど速くない。」

しかし、2004年に起きたスマトラ沖地震後、海での全体的な地震活発度は増加。リュブシン氏は、大地震の頻度が大きく増加したと語る。1965年から2004年にかけてはマグニチュード8.5以上の地震は1つもなかったが、2004年からは世界各地で10件以上のマグニチュード8.5以上の地震が起きている。

スプートニク:地球における地震の活発期と沈静期は何と関係しているのか?

リュブシン氏「可能性のある理由の1つとして、地球の自転速度の低下が挙げられる。速度低下が地震を誘発するという仮説があるが、自転の速度低下もしくは上昇が何に左右され起こるのかはまだ判明していない。不規則な地球の自転は以前から、数百年は研究されているが、この現象が地震の頻度と関 連付けられたのは最近、人工衛星が登場してからだ。」

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