スプートニク日本
両選手を育てたエテリ・トゥトゥベリッゼ監督は、五輪に万全の準備でのぞむには、楽な道をすべて退けねばならないと言い切った。トゥトゥベリッゼ監督はこのふたりは「五輪で、そしてそれに向けた準備の中で本当の意味でサムライの道を潜り抜けた」と語っている。監督の口から洩れたサムライの言葉を受けて、スプートニクは日本のテーマを続け、エフゲニア・メドベージェワ選手に対し、将来、エキシビションで羽生選手と一緒のナンバーを滑りたいという願望があるかとたずねた。
メドベージェワ選手はこれに、残念ながらほぼ実現不可能と答え、 その理由を試合で実際に会える時間はあまりに少ないからと説明している。この答えにトゥトゥベリッゼ監督は横から「もし羽生さんの方が練習をしにロシアに来て下さるのであれば…」と笑いながら付け加えた。
フィギュアのか弱き「サムライ」たちは絶対に勝ちを狙う覚悟で五輪に乗り込んでいったものの、ドーピング・スキャンダルが理由で意気消沈することも絶えなかった。これがためにロシア選手団の多くのリーダーらは出場資格を剥奪され、資格が与えられた選手らもロシアの国旗を掲げて出場することは許されなかったからだ。ロシア議会下院(国家会議)体育・スポーツ・観光・青年問題委員会のミハイル・ヂャーギレフ委員長は平昌五輪のロシア選手団の活躍について「スプートニク」に対し、「ロシアは昔も今もこれからもスポーツ大国であり続ける。我々のスポーツ選手にとって最強の『ドーピング』は正義を渇望し、勝利を確信してフェアなプレーを行うことだ。今回、我々のアスリートが置かれた条件を考慮した場合、彼らのもたらした結果は素晴らしく、上出来だと評価できる。それぞれのメダルは金と同格だ」とコメントした。
選手らもこれをうけ、他の選手や五輪組織側から向けられた態度は十分敬意あるものだったと感想を述べ、トゥトゥベリッゼ監督も自分は「冷戦など一切」感じなかった、ロシア人選手らには非常に友好的に接してもらったと語っている。
今回の五輪でロシアが獲得したメダルは金が2、銀が6、銅が9個。そのうち金メダルは女子フィギュアスケートとアイスホッケーがもたらした。
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