ザギトワに秋田犬贈呈を申し出た秋田犬保存会 進行状況を語る

平昌五輪の女子フィギュアの金メダリストのロシアのアリーナ・ザギトワ選手(15)に日本から秋田犬が贈呈されるというニュースが昨日1日、世界中を駆け巡った。贈呈を検討しているのは秋田犬保存会だという。
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スプートニク日本

話の発端は五輪閉幕後にザギトワ選手がマスコミの取材にもらしたエピソードだった。日本での合宿中に繰った雑誌に掲載されていた映画『HACHI約束の犬』の秋田犬写真をみて、「こんな犬が欲しい」と憧れたという。五輪出場を前にしたザギトワに母親は「うまく滑れたら考えましょう」と言っていたが、1日、モスクワのスプートニク本社で行われた記者会見の席で、ザギトワ本人に日本から秋田犬が贈られることがあきらかにされた。

秋田犬の贈呈を検討しているという日本の「秋田犬保存会」の佐々木隆事務局長にスプートニクの東京特派員が電話取材を行い、事の進行段階をたずねた。

ザギトワ選手に秋田犬を贈呈されるというのはもう決定されたのでしょうか?

佐々木氏: 「まだ決定ではなく、本当に欲しいのであれば贈りたいという意思を相手様にお伝えした段階です。」

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ご本人からの回答はまだないんですね?

「ありません。」

昨日、モスクワの記者会見で贈呈が告げられた時、ザギトワさんは「ありがとう」と言っておられましたが。

「そうでしたね。でもまだ正式なご回答をいただいていないのです。」

秋田犬保存会の話では正式な回答が出た場合、なんらかの方法での贈呈を行おうとしており、子犬の選別は行われてはいないものの、贈るのはメスの子犬ということは決まっている。佐々木氏は具体的なことが進んでいない間に報道が先走っている感があるともらしている。

とはいえ、15歳の乙女のほうはもう秋田犬との散歩の様子を思い浮かべているようだ。平昌五輪が閉幕したとたん、すでに北京五輪の準備を進めているという多忙なザギトワ選手が、日々の犬の散歩に付き合えるのかどうか。昨日の記者会見で本人も犬を飼う話を「おばあちゃんは大丈夫かといぶかしがっています」ともらしていたが、本当に秋田犬がザギトワ家にやってくるまで、まだ家族会議の時間はたっぷりありそうだ。

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