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チトフ氏はモスクワで生まれ、モスクワ国際関係大学・経済学部を卒業した。卒業後は貿易協会「サユーズネフテエクスポルト」に勤務した。その後、石油化学製品を輸出する会社を立ち上げ、複数のロシア企業で役員を務めた。2000年代、チトフ氏はワイン生産という自身にとって新たな分野を切り開いた。そしてチトフ氏の会社のワイン製品の売り上げは5倍に増加した。
だが事業がピークにあった6年後の2012年、大統領令によって企業家の権利保護を担当するロシア大統領全権代表に任命され、チトフ氏はビジネスから手を引いた。同ポストに就いたチトフ氏は、まず企業家の恩赦を提案して話題となった。チトフ氏は並行して政治家としてのキャリアを歩み始めた。2016年に「成長党」を結成し、今も党首を務めている。
チトフ氏は2017年11月末、2018年ロシア大統領選挙への出馬を表明した。その後チトフ氏は、経済成長戦略へ注目を集めるために選挙運動を行っており、これが事実上、自身の選挙綱領であると繰り返し述べた。
チトフ氏の選挙綱領には、原料分野の優位性を拒否したより進歩的な経済政策に関する項目が含まれている。また民間セクターのイニシアチブや、大きな経済的自由と経済改革に基づく競争市場の発展を奨励している。チトフ氏は、ロシアには民間のイニチアチブ、中小企業、近代的な生産、デジタル経済の発展に向けた強力な刺激が必要と考えている。
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