英国で起きた元ロシアスパイ暗殺未遂の真相解明、日本はロシアを助けられるか?

スプートニクの東京特派員の報告によると、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、日本の河野太郎外相との会談の中で、日本が、元ロシアスパイのスクリパリ氏と彼の娘の暗殺未遂事件に関して、疑問点を明らかにすることを手助けしてくれるよう希望をもっていると表明した。英国は、ロシアの照会に応じることを拒んでいる。
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英国のソールズベリーで起きたロシア連邦軍参謀本部情報総局の元スパイ暗殺事件は、東京で行なわれている日露外相会談のテーマのひとつとなった。

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ラブロフ外相は「我々は、日本の友人達が、先々における日英のコンタクトの中で、最低でも2つのファクターを解明してくれるように、希望をもっていると表明した。まず一つ目は、スクリパリ氏と彼の娘がどこにいるのかということ。二つ目は、スコットランド・ヤードのオフィシャルスピーカーが言ったように、事件解明にはまだ数か月かかる。しかし英国政府の判断は、法廷の結論を待たないまま、もう既に出てしまっている。英国はこれらの質問に対し我々に答えようとしないので、日本の友人たちが、これらの問いの答えを得てくれることを望んでいる」と話した。

日本の立場について河野外相は次のように述べた。

イギリスにおける、元ロシア情報機関員襲撃事件について、私から化学兵器の使用は許容できず、何よりも事実関係の解明が重要である。

ラブロフ外相は、現在の英国政権の上層部は、ロシアと英国の関係を破壊する方向で動いていると考えている。また、反ロシア政策がこれ以上とられるようであれば、ロシアもそれに相互に応えるつもりだと述べている。

今我々が目にしている状況は、コントロールの効かなくなった伝染病が世界中に病原菌を飛ばしているようなものだ。英国は、外交パートナーたちに、この問題において証拠を提示することなしに、英国に同調するよう説得をしている。私が思うには、誰もが、実際のところを、とてもよくわかっている、しかし偽りの同調によって、英国の立場を支持していると解釈できるような何かしらの言葉を搾り出すことを余儀なくされている。

ラブロフ氏は、ロシアは化学兵器を放棄した、そのことは2017年の秋に、化学兵器禁止機関によって承認されていると強調した。また、ロシアは、ロシアの前に立ちはだかっている問題の回答を得られるように試みを続け、協力して捜査にあたることを要求すると話している。

ロシアのラブロフ外相が、日本を実務訪問している。ラブロフ外相の訪日は、予定されている安倍首相のロシア訪問に向けた重要な準備段階になるという。

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