5カ国によるロシア外交官追放計画が報じられる

欧州連合(EU)に加盟する5カ国は、英ソールズベリーでロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のセルゲイ・スクリパリ元大佐と娘のユリアさんが毒物による襲撃を受けた事件に関連し、ロシアの外交官を追放する可能性を検討している。23日、テレグラフ紙が報じた。
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同紙によると、フランス、ポーランド、リトアニア、さらに少なくとも2カ国がロシア外交官追放の可能性を検討している。

また通信社ブルームバーグは23日、チェコもロシア外交官を追放する可能性があると報じた。チェコの首相はそのような可能性を確認した。なお先に英国がロシア外交官の追放を決定している。

EU、駐ロシアEU大使の召還を確認
またEU首脳会議で駐ロシアEU大使の召還が決まったと報じられた。

23日、ロシアのラブロフ外相は、訪問先のベトナムで記者団に、英国は未だにスクリパリ氏襲撃事件に関する証拠を提示していないと指摘し、これはすべて挑発のように思われると述べ、英国では「熱病にかかったように同盟国に対決的な措置を講じるよう強要する試みがなされている」と語った。

3月4日、英南西部ソールズベリーでスクリパリ氏と娘のユリアさんが何らかの物質の中毒により重体の状態で病院に搬送された。なおロシアでスクリパリ氏はスパイ行為で有罪判決を受けている。英国は襲撃事件にはロシアが関与していると主張しているが、未だにその証拠が提示されていない。

駐日ロシア大使館のプレスリリース 「ロシアに向けられた英国による非難の虚偽性」
同事件に関連し、英国のメイ首相はロシア外交官23人の1週間以内の国外追放や、ハイレベルでの2国間コンタクトの凍結などを含むロシアに対する一連の措置を発表した。

これを受けてロシア外務省は英国大使館職員23人の国外退去処分、また在サンクトペテルブルク英総領事館の閉鎖や、その地位の曖昧さに関連して英国の機関「ブリティッシュ・カウンシル」の活動停止を通告した。

ロシアは同事件への関与を断じて否定し、英国の非難を証拠のない挑発だと指摘している。

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