スプートニク日本
会議の結果についての簡潔な報道から判断すると、提案は2つの点から成る。第1点は、存在している「いずも」型艦船を、新たな戦闘機であるF35Bを同型に配備することによって空母に変えること。第2点は、自らの固有の多用途型空母を開発することである。第1点は疑いを呼び起こすことはない。「スプートニク」は既に、「いずも」と「かが」にF35Bを搭載する可能性について伝えている。
F35Bは、日本の最も西の与那国島に配備される可能性がある。この島は、日本政府のコントロール下にあるが中国政府によって異議を唱えられている尖閣諸島からたった150キロのところにある。
第2点については、日本と中国の軍事的対立の観点から検討する価値がある。中国はこの分野で、空における明らかな優位を有している。海軍による運用のもとには、航空機「J15」を26機まで搭載できる空母「遼寧」がある。航空機を36機まで搭載できる「001А Pipixia」プロジェクトの2隻目の空母も完成されつつある。その他、尖閣諸島には、中国東部の陸地の航空基地から航空隊が派遣される可能性がある。諸島上空でほぼ100~120機の航空機を、中国人民解放軍の空軍のもとに維持することになる。
このようにして、日本での新たな本格的空母の設計・建造の問題は、私の意見では、既に事実上、あらかじめ決まっている。そのような艦船の必要性は、尖閣諸島の分野での日本にとって不利な力関係によって示唆され、新たな空母によって中国の航空隊の数的優位を補償することができる。
2018年2月時点の情報では、米国、ロシア、フランス、中国、英国、インド、スペイン、ブラジル、イタリア、タイの10カ国が空母を保有し、そのうち6カ国は核兵器も保有している。ただ、この際、自国開発の空母を保有している国は少ない。最も多くの空母を保有しているのは米国で11隻、2隻ずつが中国とイタリア。残りの国々は1隻ずつ保有しているが、英国とインドは、この型の艦船をさらに1隻ずつ戦列に間もなく導入すると発表している。