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大西洋の中心にあるポルトガル領アゾレス諸島周辺の深海800メートルで水中カメラが撮った映像には、チョウチンアンコウのメスが映っている。体長はわずか16センチほど。研究者はこれを「Caulophryne jordani」に分類した。サイエンス誌が報じた。
チョウチンアンコウのメスとそれに吸い付いた小さなオスの映像が世界で初めて撮影された。オスは栄養分を全てメスから受け取りながら吸収される。
米シアトルにあるワシントン大学のテッド・ピーチ氏は「人生の大部分、この魚の研究してきましたが、このようなものは見たことがありません」と語った。
チョウチンアンコウの研究は偶然網にかかったサンプルを研究することで大半の情報が得られていたため、この映像は非常に重要だとピーチ氏は指摘する。
映像に捉えられたチョウチンアンコウのヒレの繊維が光っていたという事実も、研究者を驚かせた。一方、この光が装置のサーチライトを反射したものか、自ら発光するものかは明らかではないとサイエンス誌は伝えた。
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