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研究者は、オピオイドはただの薬物ではなく、はるかに深刻な社会経済的問題の症状であると見ている。
古い産業の中心地が集中する米北東部など最も不況にあえぐ地域の社会経済的状況のこの10年間の変遷を分析した結果、ヘロイン中毒者と過剰摂取による死亡件数が最も増加していると明らかにした。
社会経済的問題の度合いが高く、離婚件数が多いほど、住民が麻薬によって死ぬことが多い。
研究者によると、オピオイドの根絶には薬物乱用へと人びとの背を押す社会経済的問題を解決する必要がある。
米疾病管理予防センターによると、米国ではオピオイドの過剰摂取で毎日91人が死亡している。なお他の薬物による死者は53人。
オピオイドは、ケシから抽出された成分やその化合物からつくられ、鎮痛剤としても使用されている。米国ではオキシド系鎮痛剤の処方にほぼ制限がない。また米国はテレビでの処方薬の宣伝を認めている2カ国のうちの1つでもある(もう1カ国はニュージーランド)。
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