NATO、スクリパリ事件を受け、ロシア代表部のメンバーを30人から20人に削減

北大西洋条約機構(NATO)は、NATOロシア代表部のメンバーを30人から20人に削減した。NATOのストルテンベルク事務総長がブリュッセルで開かれた記者会見で発表した。
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事務総長は「北大西洋理事会はロシア職員を10人削減し、ロシア職員の数は20人になる」と述べた。

ストルテンベルク氏は、ロシア代表部のメンバー削減に関するNATOの決定について、英国でロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のセルゲイ・スクリパリ元大佐に毒が盛られた事件に関してロシア側から返答がないことを受けてのものだと指摘した。なおロシアは、スクリパリ事件に関する資料へのアクセスを繰り返し求めたが、拒否しか受け取らなかったため、英国の最後通告に対していかなる反応も示していない。

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ストルテンベルク氏はまた、NATO加盟国による集中的な協議の結果、NATOの同盟国及びパートナー国25カ国以上が、ロシア代表者140人以上を国から追放したと発表した。

事務総長は「この決定はロシアに対するNATOの政策を変えるものではない。我々は今後も防衛と対話という2つのアプローチをとっていく」と強調した。

先に、スクリパリ氏服毒事件を受けて、米国を初め、カナダ、ノルウェー、ウクライナ、アルバニア、マケドニアと欧州連合の16カ国が、ロシアの外交官を国外追放する、と明らかになった。

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