スプートニク日本
実験では、フェイスブックの利用を5日間中止した結果、被験者にとって肯定的および否定的な影響があらわれた。
実験には、フェイスブックを頻繁に利用している18歳から40歳までの138人が参加した。うち60人は5日間フェイスブックを利用せず、78人は通常通りフェイスブックを利用した。
実験前と実験後には全員に対して唾液を用いたストレス評価が行われた。フェイスブックの利用を中断した人々のコルチゾール値(唾液中のストレス指標)は著しく低下し、新しい情報の量による生理的ストレスが減った。
一方、否定的な影響もみられた。フェイスブックの利用を中断してから5日後、人生満足尺度(Satisfaction With Life Scale)を用いて計測する被験者の主観的幸福度が低下し、社会的情緒的孤独感尺度(Social and Emotional Loneliness Scale for Adults)を用いて計測する孤独感が増した。
被験者らは、コミュニケーション不足や、友人の生活に関わっているという感情の欠如を訴えた。
学者らは、SNSを短期間使用しないのは有益である可能性があるが、コミュニケーション手段としてのSNSの役割を過小評価するべきではないとの結論に達した。
実験結果は、The Journal of Social Psychology誌に掲載された。