露、英を非難 『「スクリパリ事件」証拠破壊の試み』

メディアが報じた、「スクリパリ事件」に関連する建物を取り壊す計画の情報は、重要で貴重な証拠を破壊する方向に英国が進み始めたことを立証していると、在ロンドンのロシア大使館代表者が「スプートニク」に述べた。
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毒を盛られた日にセルゲイ・スクリパリ氏とユリアさんが滞在した、ソールズベリーにあるスクリパリ氏の自宅やパブ「The Mill」、レストラン「Zizzi」が撤去されると、9日にメディアが報じていた。

大使館代表者は、「セルゲイ・スクリパリ氏が家で飼っている動物や、セルゲイ・スクリパリ氏とユリアさんが発見された公園のベンチ等の場合でも、似たような証拠破壊を我々は目にした」と指摘している。

さらにこの代表者は、「3月4日から英側は、この刑事事件への我々によるアクセスを阻止するため、可能なことを全て行っている。捜査の進行についてのいかなる情報も提供せず、ソールズベリーで使われた神経麻痺物質のサンプルといった証拠への、ロシアの代表者によるアクセスを一貫して遮断している」とも述べている。

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3月4日、英南西部ソールズベリーでスクリパリ氏と娘のユリアさんが何らかの物質の中毒により重体の状態で病院に搬送された。なおロシアでスクリパリ氏はスパイ行為で有罪判決を受けている。英国は襲撃事件にはロシアが関与していると主張しているが、未だにその証拠が提示されていない。

同事件に関連し、英国のメイ首相はロシア外交官23人の1週間以内の国外追放や、ハイレベルでの2国間コンタクトの凍結などを含むロシアに対する一連の措置を発表した。

これを受けてロシア外務省は英国大使館職員23人の国外退去処分、また在サンクトペテルブルク英総領事館の閉鎖や、その地位の曖昧さに関連して英国の機関「ブリティッシュ・カウンシル」の活動停止を通告した。

ロシアは同事件への関与を断じて否定し、英国の非難を証拠のない挑発だと指摘している。

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