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報告書では、17年における世界の死刑判決・執行の件数は、全体として16年と比べ減少したと指摘されている。アムネスティ・インターナショナルは昨年、合計で993件の死刑執行を記録。これは16年(1032件)よりも4%少なく、15年よりも39%少ない数字だ。
ただ同時に、この統計は、中国を含む数カ国での死刑適用を考慮に入れていない。中国では、死刑執行についての情報は国家機密とされている。同じような状況はベラルーシやベトナムでも維持されている。
アムネスティ・インターナショナルのデータによれば、記録された全執行数の半数以上(51%)がイランで行われている(507件)。全体では、イラン、サウジアラビア、イラク、パキスタンが、昨年における世界での死刑執行の84%以上を行っている。
アムネスティ・インターナショナルはまた、様々な国によって死刑に使われている手法についての情報も収集。最も広く使われているものの中には、斬首刑(サウジアラビア)や絞首刑(バングラデシュ、エジプト、イラク、イラン、パキスタン、シンガポール、日本、その他の国々)、薬殺刑(ベトナム、中国、米国)、そして銃殺刑(バーレーン、ベラルーシ、イエメン、中国、アラブ首長国連邦、パレスチナ、朝鮮民主主義人民共和国、ソマリア)がある。
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