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捜査委員会によると、ゲニン容疑者は、目撃者から多くの人が閉じ込められていた映画館に消防隊を向うよう要請を受けたが無視した。ゲニン容疑者は反対の方向に部下を向かわせ、時間が失われた結果、映画館にいた37人が死亡した。
しかしロシア非常事態省は、消防士が目撃証言ではなく、自らのプランに沿って行動すべきだとする規則に厳密に従っていただけだと述べる。
市民もゲニン容疑者が火事現場で8時間以上活動して多くの命を救ったとして支持し、擁護する署名を集めている。嘆願書は、裁くべきは命を賭して人びとを救った消防士ではなく、火災予防規則に違反し、消防用設備を整備しなかった責任を持つ施設のオーナーと役人だとしている。
ゲニン容疑者のほかに、施設を訪れた人の安全に責任を負う7人に刑事捜査が開始されている。過失致死と火災予防規則に違反した疑いがかけられている。
セルゲイ・ゲニン隊長
© 写真 : EMERCOM of Kemerovo Oblast