G7、「スクリパリ事件」について露に回答要求

主要7カ国(G7)の外相らが共同声明を発表し、その中で、ソールズベリーでの事件に関する質問に回答するようロシアに要求している。関連する声明をカナダ外務省が公表した。
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ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の元将校、セルゲイ・スクリパリ氏と娘のユリアさんに対する毒物襲撃にロシアが関与しているとする英国の立場を、G7は支持している。

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声明では、「ロシア側の責任を再度強調している英政府による合法的な質問に対し、ロシアが(回答を)継続して拒否していることを、我々は非難する。我々はロシアに対し、ソールズベリーでの事件に関連する全ての質問に速やかに回答するよう要求する」としている。

その他、G7外相らはロシア政府に対し、「ロシアが負っている国際的義務に従い、化学兵器禁止機関(の専門家ら)に対し、以前には公表されていない自らの『ノビチョク』計画の完全な公開を保障する」よう要求している。

3月4日、英南西部ソールズベリーでスクリパリ氏と娘のユリアさんが何らかの物質の中毒により重体の状態で病院に搬送された。なおロシアでスクリパリ氏はスパイ行為で有罪判決を受けている。英国は襲撃事件にはロシアが関与していると主張しているが、未だにその証拠が提示されていない。

同事件に関連し、英国のメイ首相はロシア外交官23人の1週間以内の国外追放や、ハイレベルでの2国間コンタクトの凍結などを含むロシアに対する一連の措置を発表した。

これを受けてロシア外務省は英国大使館職員23人の国外退去処分、また在サンクトペテルブルク英総領事館の閉鎖や、その地位の曖昧さに関連して英国の機関「ブリティッシュ・カウンシル」の活動停止を通告した。

ロシアは同事件への関与を断じて否定し、英国の非難を証拠のない挑発だと指摘している。

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