露上院国際問題委員長「北朝鮮の核実験放棄声明、緊張の段階的緩和のチャンスを提供」

ロシア上院(連邦会議)国際問題委員会のコサチョフ委員長は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が核・ミサイル実験実施を放棄すると決定したニュースについて、緊張の段階的緩和に向けたチャンスであると考えている。これについてコサチョフ委員長が21日、自身のフェイスブックページに書き込んだ。
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コサチョフ委員長は、「今日、あるいは今年最大のニュースかもしれない。朝鮮民主主義人民共和国の指導者、金正恩氏が、国の経済発展のために、核・ミサイル実験計画を完了させ、周辺世界との平和的相互協力に向けた用意があることを宣言した」と綴り、「このニュースに含まれている良いことは、悪いことよりも遥かに多い(後者は、恐らく、実際に朝鮮民主主義人民共和国が、使用可能な大量破壊兵器を手に入れたかもしれないということだけだ)。2カ月ほど前には核による紛争寸前のレベルにまで緊迫した緊張の、段階的緩和に向けたチャンスが存在している」と述べた。コサチョフ委員長は、既に米国や日本、韓国がこのニュースに対して前向きに反応していると指摘し、ロシアと中国の反応も肯定的なものになることを確信していると表明した。

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またコサチョフ委員長は、「米国人は、疑いの余地なく、この成果を自分たちのものにするだろう。曰く、(自分たちは)軍事力を誇示して制裁による圧力を加え、そして全く動揺しなかったと、つまり全体としては、世界を救ったと言うであろう。現実には、(今回の)前進は、仮に裏付けられれば、『6カ国(協議)』における5カ国による集団的行動の結果、実現可能となったのだ。『6カ国』においては、それぞれの国に自らの役割があり、米政府側からの『地上から消し去る』との公の脅迫と比べて、中国政府とロシア政府が朝鮮民主主義人民共和国政府との対話のチャンネルを維持することも劣らず重要なツールだった」と指摘している。

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