女優ナタリー・ポートマン、イスラエルの賞を辞退 政治的理由で

米国で活躍するイスラエル出身の女優、ナタリー・ポートマンさんが、イスラエルのジェネシス賞を辞退した。授賞式に同国のネタニヤフ首相のスピーチが予定されていたことが理由だと説明した。
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ポートマンさんはインスタグラムに「私が欠席を決めたのは、授賞式でスピーチを行う予定だったベンヤミン・ネタニヤフ氏を承認しているように見えたくなかったためです」と投稿した。

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ポートマンさんは、世界的にイスラエルをボイコットするBDS運動の支持者ではないと強調しつつ、国全体のボイコットを望まずに「イスラエル上層部に批判的でいることはできる」と指摘した。

「イスラエルはちょうど70年前に、ホロコーストからの難民の楽園として建国されました。ですが今日の残虐行為の被害者を虐待することは、単に私のユダヤ的な価値観に合致しません。私はイスラエルを気にかけるからこそ、暴力と腐敗、不平等、そして権力の乱用に対して立ち上がらなければいけないのです。」

パレスチナ自治区ガザのイスラエルとの境界付近でのパレスチナ人によるデモは、3月末から始まった。現在イスラエルがある場所から年々追い出されてきた数百万人のパレスチナ人、そして異郷に住むその子孫たちの運命を世界に知らしめることを目的にしている。

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デモに対し、イスラエル軍は様々な道具を使用し、最も活発な参加者に対しては実弾の銃器も持ち出した。最新のデータによると、衝突開始から40人ほどのパレスチナ人が死亡し、負傷者は3000人を超える。うち1000人以上が銃弾によるけがである。

ネタニヤフ首相は2件の汚職の疑いがあり、警察はすでに検察庁に、収賄と詐欺、信用の乱用の疑いで訴追するよう求めている。ネタニヤフ首相は容疑を否定し、捜査を行っても何もでないと確信を示し、さらに長期間イスラエルを統率していくことを約束している

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