ヤルタ経済フォーラム参加の日本人「クリミアが孤立しないよう、協力したい」

第4回ヤルタ国際経済フォーラムに参加した一水会の木村三浩代表は、経済制裁によりクリミアの人々が孤立していると感じないよう、できるだけ頻繁に訪問したいとの見解を示した。昨今、ロシア各地で行なわれている各種経済フォーラムには日本人参加者の姿が多く見られるが、ヤルタでは政治的状況から、日本からの代表団は2名にとどまった。
この記事をSputnikで読む

スプートニク日本

木村氏がクリミアを訪れるのは9回目だ。クリミアのインフラの印象について木村氏は「シンフェローポリ空港のターミナルが新しくなり、ロシア本土や日本と同じようなレベルになっていたので驚きました。ヤルタまでの道路の状態も、少しずつ良くなっていると感じます」と話した。

4月16日に開業したシンフェローポリ空港の新ターミナル

木村氏「経済制裁はロシア本土に対してもそうですが、特にクリミアに対して行われているので、クリミアの人々が孤立していると感じないよう、できるだけ訪れたいと思っています。私がクリミアに来ると、クリミア共和国のアクショーノフ首長をはじめ、地元の方々が『来てくれてありがとう、あなたの訪問が助けになる』と言ってくれるので、それを嬉しく思います。日本では、ロシアがウクライナからクリミアを無理やり取り上げたと思われていますが、決してそうではないということを、皆さんにわかってもらいたいと思います」

木村氏はまた、ロシアのクリミア併合からまだ4年しか経っていないので、すぐ何もかもが変わるわけではなく、クリミアは徐々に、健全に発展していくだろうとの見解を示した。

木村氏は、クリミアの人々が日本文化に触れられるように、文化交流および日本語教育の分野でも協力の幅を広げている。今回の訪問では地元の大学に日本語の教科書を寄贈。クリミアの文化の中心であるヤルタ市にて、日本音楽イベントの開催も検討している。

関連記事

コメント