トルコ向け露ミサイルS-400 生産が開始 露武器輸出社

ロシアは、トルコへの供給向けの地対空ミサイル防衛システム「S-400」の生産を開始した。ロシア 国営武器輸出会社 (ロスオボロンエクスポルト)のアレクサンドル・ミヘーエフ社長がスプートニクに明らかにした。
この記事をSputnikで読む

スプートニク日本

ミヘーエフ社長は、現状では供給開始時期については決められていないものの、生産は開始されたことを明らかにしている。

2017年12月、トルコの首都アンカラでロシアとトルコの両代表によってS-400の供給合意が締結されていた。トルコの軍需産業当局の発表では、購入はトルコが国として行うものの、交渉は民間で行われることを明らかにしている。双方はトルコにおける高射砲ミサイルの生産発展のために、この分野での技術的協力について合意していた。

一方、トルコ議会国際員会のヴォルカン・ボズクィル委員長によれば、米議会はトルコがロシアとの間にS-400の購買合意を結んだことへの報復措置として、戦闘機F-35の供給停止もありうると通達していた。

また米国務省も、トルコがロシアからS-400を購入した場合、トルコに対する制裁を発動することも辞さないと表明していた。

S-400はロシアの開発した 多目標同時交戦能力を持つ超長距離地対空ミサイルシステム。NATOのコードネームは SA-21 「グラウラー」 。S-400の購入にはサウジアラビアも高い関心を示しており、米国はこれに神経をとがらせている。

コメント