米国の少年 脳死で臓器提供のサイン後、意識取り戻す

米アラバマ州在住のトレントン・マッキンリーくん(13)は医師が人工呼吸器を外す予定日の前日に突然意識を回復した。BBCが報じた。
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トレントンくんの担当医らは両親に子どもがこの先「健常な状態になることはありえない」と告げたため、トレントンくんの親は臓器提供の合意書にサインをした。

トレントンくんはトレーラーに乗車中に交通事故に遭い、車が横転して頭部に圧力がかかったため、外傷性脳損傷を負った。数回の手術後、心停止、腎機能停止に陥ったトレントンくんはとうとう脳死状態に至っため、医師らは両親にこの状態から意識を回復することはもうないと宣告した。これを聞いた母親は、トレントンくんが臓器提供を行えば、5人の児童の命が救えると知って、ドナー同意書にサインを行った。

ところがトレントンくんは、明日にはもう人工呼吸器を外すというときになって、突然意識を取り戻した。

トレントンくんは現在、痛みと痙攣に苦しみながらも回復へむかっている。トレントンくんは頭蓋骨の手術をあと1度受けなければならないものの、すでに読み、話す能力を取り戻しており、算数の課題も解くことができる。

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